現在支援しているチームはアジャイルとスクラムが比較的新しいアプローチで、自分たちの型がまだ固まっていない時期に起きた出来事です。
このスプリントがうまくいった!それは偶然?
あるスプリントが偶然にすごくうまくいきました。計画した仕事がすべて完成できて、レビューでは有用なフィードバックが得られて、ステークホルダーも喜んでいました。
コーチとしてこの出来事を学びのきっかけにしたくて、レトロスペクティブの際に話題として持ってきました。
「今回のスプリントは皆さんにとって成功でしたね?
「うまくいった」とはどういう状態だと思いますか?
そしてその状態を繰り返し作り出すためには何をすべきだと思いますか?」
話が盛り上がり、チームがいくつかの心構えや実践的なパターンを特定することができました。そしてスプリントの中であらゆるタイミングでやると良いポイントがたくさんあると気づきました。
それはどうすれば習慣化に繋がるんだろうかと考えて、チームに持ってきたものが「4S - Secret Scroll for Successful Sprints」(通称「虎の巻」)でした。
チームにとっての勝ちパターンを形式化して常にガイドとして参照できるという文脈でワークを提案してみたら以下のようなものが出来上がりました。
継続的に育てていく虎の巻
これをレトロスペクティブで定期的にレビューしてもらうようにしてみたら少しずつ更新されるようになり、うまくいったときも、うまくいかなかったときも、ふりかえりの良いインプットとなりました。
失敗は学びと成長の大事な過程なので歓迎すべきものだとアジャイルの界隈で浸透してきましたが、成功したときにも学びがあることも大事だと思い出させられました。
この虎の巻は、チームの成功パターンを文書化し、継続的に改善するための有効なツールだと思います。皆さんのチームでも同様のアプローチを試してみて、成功の秘訣を共有し活用してみてはいかがでしょうか?