ネコの探検記#6

アジャイル、スクラム、組織作り、コーチングなどのテーマを中心に面白い記事をピックアップして紹介していきます。
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ネコの探検記#6

こんにちは、冒険好きなヤマネコです!今週も組織とチーム作りの世界を駆け巡ってきました。さあ、今回の冒険で見つけた宝物をみんなで分け合いましょう!

🐾 今週の冒険の収穫

見積せえへんねやったらどうやって予算取りするねんという話|牛尾 剛
私は世界規模のクラウドプラットフォームの開発者で、現在はシアトル付近に住んでいる。 先日書いた自分のポストに対する反応で面白い意見があってそれを読んでそらそう思うやろなぁと思った。ただ、私も別に嘘を言っているわけではないですし、これでビジネスも回っている。面白そうなので、その辺も調べてシェアすることにしてみました。 ウォーターフォールからアジャイルって開発側の話はいいのだが、それだと管理とか経営とか非エンジニアの理解を得られないので、納得できるところをちゃんと言語化してほしいんだよな。アジャイルの人の「見積もりがない」って言葉を使われるのが一番苦手、ストーリーポイントの設計は「計

牛尾剛さんが見積もりなしの予算取りについて語ってくれています。アメリカの開発チームは見積もりなしで柔軟にプロジェクトを進めているそうですが、どうすれば予算を確保しているのでしょうか?その答えのヒントとしては経営層が細かい工数よりも投資価値を判断できる情報を求めているところにあるかもしれません。日本でも予算取りのアプローチが発展していくと良いですね!


How to Measure Value with Evidence-Based Management
This activity is designed to help you understand how value is currently measured for your product. It’s also a good activity to improve your current approach to measuring value. It can be facilitated as a workshop for Scrum Teams working on a product or product portfolio together and may include int…

Scrum.orgが提唱する Evidence-Based Management (EBM) フレームワークという宝の地図を見つけました。製品が顧客と組織にもたらす価値を測定する方法が書かれています。有用な指標を見つけ、4つの主要な価値領域(現在の提供価値、可能性のある価値、タイム・トゥ・マーケット、イノベーションを起こす能力)に分類し、測定対象を方法を調整することで、価値へと導く意思決定がよりしやすくなるとのことです。

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モーニングスター:上司不在、肩書なし、階層なしの成功物語
オリジナル記事:Morning Star’s Success Story: No Bosses, No Titles, No Structural Hierarchy (2016/11/14…

元々Corporate Rebelsの記事が三令社の山田裕嗣氏によって翻訳されているものです。

上司不在の組織という未知の領域を探検してみましょう!
モーニングスターには上司も肩書も階層もないのです!
どうのようにすればうまく機能するのでしょうか?
土台としては2つの原則(すべての活動は自発的なものである、コミットメントを守る)があり、その上でミッション・ステートメント、同僚協定書、コンフリクト解決の明確なプロセスなどが活用されていることが大事なポイントになるようです。

🍖 コーチング・スナック

コーチとしてはとにかく「信じること」が肝なのです。これは単なる楽観主義ではなく、深い洞察と実践に基づいた姿勢なのだと思います。

クライアントの無限の可能性を信じることから始まります。この信念は、クライアントとの関係性を深め、新たな気づきを生み出す土壌となります。クライアントを信じることで、彼らも自分自身を信じ始め、それが変化の原動力になります。

そしてに、コーチングのプロセス自体を信じることが重要です。契約関係にあると「成果を出さなきゃ!」と焦りがちですが、それがかえって逆効果になることがあります。プロセスを信じ、焦らずに進めることで、本当の変化が生まれるのです。

最後に、コーチとして自分自身を信じることです。クライアントが高位の方だったりすると圧倒されそうになりますが、そんな時こそ自分の価値を信じることが大切です。あなたのユニークな視点と経験が、クライアントに新たな気づきをもたらすのです。

コーチングのシチュエーションで迷ったときはこの「信じる」という姿勢をぜひ意識してみてください。

📚 今週のお勧め書籍

組織の未来は「従業員体験」で変わる――人手不足の時代にエンゲージメントを高める方法 | 上林周平, 松林博文 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで上林周平, 松林博文の組織の未来は「従業員体験」で変わる――人手不足の時代にエンゲージメントを高める方法。アマゾンならポイント還元本が多数。上林周平, 松林博文作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また組織の未来は「従業員体験」で変わる――人手不足の時代にエンゲージメントを高める方法もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

『組織の未来は「従業員体験」で変わる』は人材確保や従業員の定着に悩む方々にぴったりの一冊です。従業員体験を向上させるための具体的な施策や、職場での対話のヒントや活用できるツールなどが詰まっています。組織とは、人々が集まる場だと考えれば、自分たちの組織に入ってくる人たちにどんな体験をしてほしいか、そんな角度で考えさせる本だと思っています。

💎 アジャイル・テスティングの宝石と研修開催情報

世界初のテスト専門チームは1958年に形成されたと言われています。これはプロジェクト・マーキュリー遂行のため、ジェラルド・ワインバーグによって設立されたそうです。

20世紀後半をかけて品質保証とソフトウェアテスティングに大きく貢献してきた偉大な方々が多いですが、アジャイルテスティングが生まれた最近の経緯はどんなものか、以下のようにまとめてみました。

この歴史をふりかえりながらアジャイルテスティングを効果的に実践するために、どんなマインドセットとスキルが必要で、どんなプラクティスが活用できるか、yamanecoとAgoraXで開発した「アジャイルテスティング研修」で学べます!

来月、Scrum Inc. Japanとの共同開催により、2024年9月12-13日(木・金)にパブリック研修として実施されることになりました。

Day1 Day2
イントロダクション
• マインドセットのシフト
• アジャイルの必要性を理解する
アジャイルテストのプラクティス(II/II)
• 実例仕様(Specification by Example)
• 受け入れテスト駆動開発(ATDD)
• CI/CDとテスト自動化を使用して、早期に、頻繁に「完成」を達成する
• 振る舞い駆動開発(BDD)
• ユーザ視点の強いテストにより開発を駆動する方法
• 継続的インテグレーションとテスト自動化
アジャイル、スクラムの起源 AIでテストの有効性を高める
品質を意識しながら「リリース可能なインクリメント」と「完成の定義」をどう定義するか アジャイルテストに適した測定指標とは
アジャイルテストとは アジャイルテスター&シナリオ演習
アジャイルテストのプラクティス(I/II)
• ペアテスト
• 探索的テスト
現場の導入に向けた研修まとめ

詳細及び申込みに関してはScrum Inc. Japanのサイトをアクセスをしてください。


さあ、次の冒険に出発する時間です。みなさんも自分たちの組織やチームで新しい冒険を始めてみてください。次回のニュースレターでまた素晴らしい発見をシェアできることを楽しみにしています!

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